2007年の米国医師会雑誌に取り上げられた論文により低糖質(1回の糖質量が20グラム以下)の食事と、高炭水化物、低脂質の食事、菜食主義に近い食事などで1年間のスパンでどれが一番痩せるかという実験をしたところ、低糖質の食事が4.7キログラム減ということで一番痩せる食事であるということが実証されました。
糖質制限ダイエットは医学的にも痩せる効果が極めて高い食事法であることが証明されたのです。

ではこの糖質制限ダイエットとはどのようなもので痩せるメカニズムの真相はどこにあるのでしょうか。
糖質制限ダイエットとは、米やパンなどの炭水化物に含まれる糖質と食物繊維のうち糖質の摂取を制限するという食事法です。
ではなぜ糖質を制限すると痩せるのかというと、栄養の分解メカニズムの理解が必要となります。
まず、糖質を摂取するとブドウ糖となり血液中の血糖値(ブドウ糖濃度)が高まります。
血糖値が上昇するとこの血糖が各臓器に届きますが、この際には膵臓がインスリンを分泌し、このインスリンの働きにより各臓器が血糖を取り込んでエネルギーに変えたり、そのエネルギーを蓄積したりします。
しかしこれらの臓器の働き及び運動によって使い切れない血糖については中性脂肪と変化し体内に蓄積されるのです。

これが炭水化物を取ると太るというメカニズムです。
であれば糖質を制限することでインスリンの分泌が抑えられエネルギーを取り込もうとする機能を抑えるとともにすでにある中性脂肪を燃やしてエネルギーを作り出そうとする機能を活性化するという解決策があるのです。
このような理論により糖質制限ダイエットが効果を生じるのです。
この糖質制限ダイエットについては低血糖になるので安全性に問題があるということが言われていましたが低血糖になるのはむしろ糖質を取り過ぎてそれを処理するためにインスリンが大量分泌した結果であるので、このダイエット法で低血糖にはならず安全なものというのが真相です。

このような効果がある方法ですが単に主食を制限すればよいと極端な考え方ではうまくいきません。
糖質制限ダイエットを健康的に行うためには逆にバランスよくとる栄養素もあります。
タンパク質及び脂質のうちオメガ3及びオメガ6と呼ばれる不飽和脂肪酸を積極的に摂取する必要があります。
例え血糖が不足した状態になったとしても実はタンパク質からも糖新生というシステムでブドウ糖を作り出すことが可能なので体の組成に必要であるとともに不足エネルギーを補うものとしてこれらの栄養素は必要なのです。
そして現在糖質依存の状態にある場合には極端に制限するのではなく徐々に行うべきなのです。

炭水化物ダイエットとの違い

では、このような糖質制限ダイエットと炭水化物ダイエットとの違いは何でしょうか。
これは糖質制限ダイエットが炭水化物に含まれる糖質と食物繊維のうち糖質に着目して摂取を控えるダイエット方法であるのに対し、炭水化物ダイエットは炭水化物そのものを摂取することを控えるダイエット方法という点で違いが生じます。
具体的には炭水化物ダイエットの場合は、米、パン、パスタなどの炭水化物といわれる主食等を制限するという観点でダイエットを行うのに対し、糖質制限ダイエットの場合はこの米、パン、パスタなどの炭水化物の代表格とされる主食のほかに野菜などに分類されるけれども糖質を多く含むものについて摂取を控える点で違いが生じます。
例えばニンジン、じゃがいもなど糖質を多く含むものや砂糖が入っているジュースや果物などについても摂取を控えるべきということになります。

このように制限されてしまうとどのようなものを食べることができるのかということになりますね。
そこで糖質制限ダイエットでも食べることができるものとして例えば牛焼肉の3色弁当などがあげられます。
この3色とは牛肉と主食の代替としていりたまご、そしてトマトといういろどりにすることです。
野菜とタンパク質がありバランスが良い食事となります。

また、自宅で弁当等を準備できず外食や飲み会に出席するような場合は、どのようなものを摂取すればよいかというと、まずは基本的には単品メニューでタンパク質を摂取する観点から肉を、そして糖質が少ない野菜サラダこれにオメガ3又はオメガ6のアマニ油かオリーブオイルをそえることができればさらによいでしょう。
外食及び飲み会においては、基本的には肉と葉物を中心に食べることを考えるとよいでしょう。